有田陶器市で照井壮さんのお皿をついにお迎えしました。

最近、断捨離の記事なくなったねと友人から言われました。
え、ちょっと待って。もともとはファッションについて書くブログだったはずだけど?どうしてこうなった笑
そして今回も、服ではなく器の話題です。さしずめ”nono’s closet”ではなく”nono’s cupboard”といったところでしょうか。

今年のゴールデンウィークは友人と湯布院へ、ゆったり温泉旅をしたのですが、せっかく九州まで来たなら、と有田陶器市に寄ることに。
今年はなんと、私の大好きな作家さんである照井壮さんが出店、しかも今回は、これまでに出来た作品の中から規格外の理由で個展に並ばなかったものを全て蔵出し、しかも安価で販売してくれるとのこと!
これは是が非でも行かねば!と、友と早朝に大分を発って向かいましたよ。
朝8時からの販売開始に間に合うよう着きましたが、既に待ち列が…
さすが人気の作家さんです。
待っている間にもどんどん列は伸びていき、向かいのアイスクリーム屋台のおばちゃんが「こんなすごか列、何があった~?YouTube用に撮っとかんば!」とスマホで撮影し始めたほどでした笑

入れるのは順番に5名まで。普通の民家を借りての出店ということで、玄関で靴を脱ぎ、ついに私たちも中に通してもらいました。
いつかは手に入れたいと思っていたデルフト八角皿や桔梗皿、まだありました!(たぶんデルフト皿はラスいち…!小さくガッツポーズ)
規格外品ということで、カメラにも写らないほどうっすらとシミのようなものがあったり点がついていたりしますが、最終日ということでなんと40パーオフ!という破格で手に入れることができました。

確かに照井壮さんの作品は、マットでまっさらな凛とした美しさが醍醐味でもあり、ほんのうっすらのシミや汚れが許されないのかもしれません。展示においては特に。
ですが私のような、良く言えばサバサバ女子、細かいことあまり気にならない小市民には、こうした販売会はありがたいことこの上ない。
調子に乗って、見た瞬間「枝豆の殻入れにピッタリ!」と一目惚れした青線刻シリーズの鉢や、コーヒーにもお茶にも合いそうなカップもふたつお迎えしました。

さっそく桔梗皿に、元祖吉野屋の”佐賀えびすもなか”を盛ってみましたよ。あぁ可愛い*

サバサバを返上して、大事に大事に使いたいと思います。

「便利」よりも大事なもの。

先日、「エシカルマルシェ」なるイベントに、友人に誘われ行って来ました。
決して大々的ではない、街角の小さなカフェでのイベント。聞けば店主さんの試みに賛同した、同じく飲食店などを近隣で営む方々が集まって出店されているとのこと。
お総菜をはじめ、お茶や調味料などすべての品を「はかり売り」で販売するというマルシェ。買いに来る人は家からタッパーや空き瓶などを持参して、そこにお店で詰めてもらう、という仕組み。
私もこんな容器を持って出かけました。


いざ友人とマルシェ会場へ。阪急今津線沿線の小林駅と仁川駅の間にある”KRAM“というカフェです。お店の駐車場は無いので(近場にコインパーキングあり)、友と語らいながらウォーキング。
店内に入ると、ヘルシーで美味しそうなお総菜がいっぱい!

こんな感じで、タッパーにたっぷり詰めてもらいました。


茶葉やコーヒー豆、スパイスや調味料なども量り売りしてくれます。

チャイなどのドリンクも、マイカップに。

プラスチックやラップで梱包された商品をポンポンとレジかごに入れるシステムに慣れてしまっていた私たちには、少し不便で時間はかかったけれど、一切のゴミを出さなかった清々しさ!
出店者の方々も、慣れない会計システムに四苦八苦されていたようでしたが、ぜひ今後もこのようなイベントを続けていただけたらなぁと思います。

大型店舗でも、例えば京都にできた日本で初めてのゼロ・ウェイストスーパー「斗々屋」など、本格的に脱プラスチックやサスティナブルな品揃えに取り組むお店が日本でも増えて来ているようです。
なかなか、忙しい方には向かなかったり割高だったりとまだまだ課題も多く、一般的に普及するには時間がかかりそうですが…
私などは時間にも生活にも余裕がある?ほうだと思うので、できる人から率先して、こういった店舗やイベントに足を運んでいけたら。
それが少しずつでも消費者の声となって、さらに買いやすい仕組みやこなれた価格など、一般に利用しやすい形態に繋げていけるのではないかと期待しています。

さよなら、しないもの。

春ですね。
このブログを読んでくれている同僚たちから、自分がすっかり「断捨離の人」と認知されつつあり、
(確かに読み返してみると、服や家の不要物のみならず、部屋の汚れや贅肉など、何かしらとさよならする内容の多いこと!笑)
さぞやミニマムな暮らしをしているサハサバ系女子なのだろうと思われているようなんですが、全くそんなことはなく…
たまにはクローゼットに仲間入りした、ご新規さんの話でもしてみようかと。

基本的にコロナ以前は、平日は毎日出社する生活でしたので(今またそう戻りつつありますが)、私のクローゼットの中はほとんどスーツなどのオフィス系ファッション。しかもモノトーンや寒色系が多いのです。
ですがおうち時間が増えた時期から、家で着る服もこだわって選ぶようになり、カラーも気持ちが明るくなるようなものが増えました。
例えば昨日買ったばかりの靴下 。


そもそも以前はパンプスをはくことが多く、靴下というアイテム自体トレーニング用に適当な数足しか所持していなかったので、これほどこだわって購入するようになったのはコロナ後から。
そして今回、昔の自分だったら見向きもしなかったであろうヒマワリ色を選びました。編み模様も凝っていてウットリ。
こちらのメーカーの靴下はこの冬初めて購入したのですが、オーガニックコットンで柔らかく、肌に吸い付くようなフィット感。春になり家にいる時間が減ってきても、一度このはき心地を知ってしまったらもう3足セットの靴下には戻れなくて。
その代わり、きちんと洗濯ネットに入れて洗い、ゴム口を上にして陰干しし、箪笥にギュウギュウ詰め込むことなく美しく畳んで仕舞って、一足一足を大切にはいていこうと思います。

それと、靴下についていたタグがこれまた素敵で、店員さんが”シードペーパー”なんですよと教えてくれました。
シードペーパーとは、紙ゴミとなった古紙に花の種を漉きこんだリサイクルペーパー。お店の方曰く、一晩お水に浸してから土に植えると花が咲くそうです。
数年前だったか、どこかのブランドのファッションショーの招待状がシードペーパーで、ショーが終わった後に招待客全員で庭にシードペーパーを植えたという趣向があり、素晴らしいと思った記憶があるのですが、こんなに身近なものになっていたとは。

そうそう。それで冒頭の話に戻りますが、私は全くミニマリストではなく、実はいただきものの包装紙や袋などを取っておいてしまうタチなんです。
もちろん際限なしにではなく、クローゼット収納にいくつも並べて使っている無印良品の麻バッグのひとつ分に入り切るだけ、と決めていますが。
そしてご多分に漏れず、自分からの手土産や贈り物のラッピングに再利用しています。
環境配慮大国ドイツ帰りの友人Aは「私に何かくれる時はラッピングとか一切いらないから!」と周囲に公言していて、もらった手土産のショップ袋も相手に持ち帰らせる徹底ぶり。潔くて憧れますが…私はやはり、シックに包まれたプレゼントを開ける瞬間などはトキメキを禁じ得ません。
このご時世、過度な包装にはNoと言いたいですが、相手の喜んでくれる顔を想像しながら”包む、彩る”気持ちも大切にしたい。
再利用や前述のシードペーパーなど、なるべく廃棄物を出さぬよう、粋なラッピングができぬものかと日々考えています。
ちなみに最近の自分的ヒットは、再利用の麻紐で水引のような花を作り、シュッと無操作に結んだラッピング。おしゃれ番長と名高い同じ課の先輩にお褒めいただけました。写真に撮っておかなかったのが心残り!

というわけで今回は、靴下に始まり「あえてさよならしないもの」のお話になりました。
シードペーパー、水に浸けて一晩と一朝、日当たりの良い場所に置いておいたからか、もう可愛らしい芽が出てきました!早く土を買って来なくては♪


おうち時間が減ってきても、家でのひとときを楽しめそうです。