さよなら、しないもの。

春ですね。
このブログを読んでくれている同僚たちから、自分がすっかり「断捨離の人」と認知されつつあり、
(確かに読み返してみると、服や家の不要物のみならず、部屋の汚れや贅肉など、何かしらとさよならする内容の多いこと!笑)
さぞやミニマムな暮らしをしているサハサバ系女子なのだろうと思われているようなんですが、全くそんなことはなく…
たまにはクローゼットに仲間入りした、ご新規さんの話でもしてみようかと。

基本的にコロナ以前は、平日は毎日出社する生活でしたので(今またそう戻りつつありますが)、私のクローゼットの中はほとんどスーツなどのオフィス系ファッション。しかもモノトーンや寒色系が多いのです。
ですがおうち時間が増えた時期から、家で着る服もこだわって選ぶようになり、カラーも気持ちが明るくなるようなものが増えました。
例えば昨日買ったばかりの靴下 。


そもそも以前はパンプスをはくことが多く、靴下というアイテム自体トレーニング用に適当な数足しか所持していなかったので、これほどこだわって購入するようになったのはコロナ後から。
そして今回、昔の自分だったら見向きもしなかったであろうヒマワリ色を選びました。編み模様も凝っていてウットリ。
こちらのメーカーの靴下はこの冬初めて購入したのですが、オーガニックコットンで柔らかく、肌に吸い付くようなフィット感。春になり家にいる時間が減ってきても、一度このはき心地を知ってしまったらもう3足セットの靴下には戻れなくて。
その代わり、きちんと洗濯ネットに入れて洗い、ゴム口を上にして陰干しし、箪笥にギュウギュウ詰め込むことなく美しく畳んで仕舞って、一足一足を大切にはいていこうと思います。

それと、靴下についていたタグがこれまた素敵で、店員さんが”シードペーパー”なんですよと教えてくれました。
シードペーパーとは、紙ゴミとなった古紙に花の種を漉きこんだリサイクルペーパー。お店の方曰く、一晩お水に浸してから土に植えると花が咲くそうです。
数年前だったか、どこかのブランドのファッションショーの招待状がシードペーパーで、ショーが終わった後に招待客全員で庭にシードペーパーを植えたという趣向があり、素晴らしいと思った記憶があるのですが、こんなに身近なものになっていたとは。

そうそう。それで冒頭の話に戻りますが、私は全くミニマリストではなく、実はいただきものの包装紙や袋などを取っておいてしまうタチなんです。
もちろん際限なしにではなく、クローゼット収納にいくつも並べて使っている無印良品の麻バッグのひとつ分に入り切るだけ、と決めていますが。
そしてご多分に漏れず、自分からの手土産や贈り物のラッピングに再利用しています。
環境配慮大国ドイツ帰りの友人Aは「私に何かくれる時はラッピングとか一切いらないから!」と周囲に公言していて、もらった手土産のショップ袋も相手に持ち帰らせる徹底ぶり。潔くて憧れますが…私はやはり、シックに包まれたプレゼントを開ける瞬間などはトキメキを禁じ得ません。
このご時世、過度な包装にはNoと言いたいですが、相手の喜んでくれる顔を想像しながら”包む、彩る”気持ちも大切にしたい。
再利用や前述のシードペーパーなど、なるべく廃棄物を出さぬよう、粋なラッピングができぬものかと日々考えています。
ちなみに最近の自分的ヒットは、再利用の麻紐で水引のような花を作り、シュッと無操作に結んだラッピング。おしゃれ番長と名高い同じ課の先輩にお褒めいただけました。写真に撮っておかなかったのが心残り!

というわけで今回は、靴下に始まり「あえてさよならしないもの」のお話になりました。
シードペーパー、水に浸けて一晩と一朝、日当たりの良い場所に置いておいたからか、もう可愛らしい芽が出てきました!早く土を買って来なくては♪


おうち時間が減ってきても、家でのひとときを楽しめそうです。